2019年ごろから記事がで始めたテスラやFacebookが取り組んでいるBMI/ブレインマシーンインターフェイス。ざっと古い記事を見渡すと2000年前半あたりにはすでにちらほらと記事が並ぶ。攻殻機動隊が1995年だから,かねてから脳のレスポンスを受け取るインターフェースという概念には魅力が詰まっている。
脳波をコンピュータが読み取り,より良いフィードバックを与えることで脳波を補正するような仕組みも開発されている。例えば脳の疾患によって四肢が動かなくなったとする。動きはしないが,動かそうと念じることで脳波が活動する。それを読み取り四肢を動かすサポートをする。動作のサポートにより実際に動いたレスポンスを脳が受け取り,それを繰り返すことで脳と四肢との連携が回復するという仕組みである。これはとても興味深い。
自身の脳対自身の体,あるいは自身の脳対物であれば割とアレルギーなく受け入れられるが,これが,自身の脳対他人の脳となると更に想像の世界が広がる。
20年前であればタッチタイピングはある種特別な能力であったし,10年前であればフリック入力は若者の特権であった。5年前であれば動画での情報発信は新しい物好きが手にするおもちゃの一つであった。そのどれもが今やビジネスシーンでは基本知識として持たねば成立しない程の前提となった。
わざわざ言葉を発さなくとも相手に意思を伝える力,または相手の意志を受け取る力というのが近い将来実現するんだろうし,そのコツにもスキルが伴うと思う。タッチタイピングやフリック入力,動画の発信と同様に。自身はどの段階まで時代と変化を共にするのかなと興味深くもあり,どこまでついていけるのかなと不安も沸き上がる。