複雑系を意識するようになった「成長の限界」

「Aが起こればBとなる」なんてシンプルな二元論で語れる物事はまれである。物事は多く複数の要因が絡み合い,その結果によって導かれる。

複雑系(ふくざつけい、: complex system)とは、相互に関連する複数の要因が合わさって全体としてなんらかの性質(あるいはそういった性質から導かれる振る舞い)を見せる系であって、しかしその全体としての挙動は個々の要因や部分からは明らかでないようなものをいう

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A4%87%E9%9B%91%E7%B3%BB

複雑系をシンプルにイメージしやすくしてくれた一つの図が以下である。

環境省サイトより引用
https://www.env.go.jp/policy/hakusyo/zu/h25/html/hj13010202.html


「成長の限界」は1972年にローマクラブより発表された書籍である。
当時経済発展が著しいその時期に「このまま続けは100年以内に行く先地球の成長は限界を向かえる」と警鐘を鳴らした。

いくつかの要因が絡み合い,減少に転じるその先に人口の減少が訪れることを示している。

この図が正しいか否かはさておいて,物事の変遷をイメージする際に「AだからBだ」と単純化しすぎることは時に危険で,因果関係が目される指標を関連させて答えを導くことでより納得感のある説明を構成できると意識するようになったきっかけである。