オルダー、オルダー言うて。
英国下院議長の野次の諫め方が素晴らしいって動画を観てまして。
なんて言ってんの??よーく聞き返して、調べてみました。
order(静粛に)!
orderにそういう意味があるって知らなかったのはまず勉強不足で、うまく聞き取れなかったのは慣れないせいかな。
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以前ドイツの知人(フランク)と、韓国人(ジンスー)と、日本人(タケ)とあと私とで生活している時期があって、その時も似たようなことがあったんですよ。
ジンスー:フランクってダッフンリー、ダッフンリーってよく言うよね。
タケ:言う!あれどういう意味?
フランク:??
玉坂:たぶんあれでしょ、definetly。デファネトリー。
一同:あー、definetly!
みたいな。
definetlyがダッフンリーに聞こえてたんですね。
東アジア勢にとっては。
definetlyそのものは普通に勉強してれば頭に入っている単語で、難しくもなんともない。ただ、その単語とフランクから発音された何かとがうまく結びつかなかった感じ。
フランクは、absolutely(絶対にとか確かに、みたいな意味合い)とかdefinetly(これも確かに見たいな意味合い)ってよく使ってて、absolutelyは普通に聞き取れたのだけれど、確かにdefinetlyはちょっと聞き取りにくかったのです。一回何言っているかわかればその後は分かるんですけどね。我々が英語にあまり慣れていなかったってのもあるけれど、とにかく、最初が鬼門。
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もっと簡単なのだと、スーパーで、袋いるか?が聞き取れなかったときなんかはちょっと笑いましたよね、自分で自分に。
店員:ジュニバ?
玉坂:??
店員:ジュ、ニー、バッ?
玉坂:…。
Do you need a bag?なんですけどね。
大体日常英語って、小学生レベルの英語でも聞き取れなかったりするので、最初本当にびっくりする。バッグの前にプラスチックって言ってた気もするし、買い物袋の事プラスチックバッグって言うって知らんし。
慣れですよね。慣れ。
「学校教育で英語やっても話せるようにならなーい」なんて議論がよくありますけども。そんなの当然で。日常会話においては、こういう「ジュニバ?」みたいな砕けた場面にいかにたくさん立ち会えるか、話せるか、聞けるかってのが肝なのです。経験が積み重ねられて行くってね、この感覚を共有するのがすごく大事だなって思っています。
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例えば、こういう類の日本語版だと
あざっしたー(ありがとうございました)
つかれっしたー(おつかれさまでした)
こんなの日本語初学者からしたら絶対聞き取れませんよね。
そういう感じ。
スペル/発音記号/習った事と、実際に使われている発音とは全然違う場合がしばしばあるってことですね。
だからそこそこ勉強したのにも関わらず英語を母語とする人の発音が全然聞き取れなくてもそんなに焦る必要がないってこと。そういうのってたくさん聞いて、たくさんコミュニケーション取って肌身に沁み込ませないと、極々簡単なことでもわかるようにならんよねってお話。
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ちなみに…砕けたシーンにたくさん立ち会って、日常会話をどんどん体得することが重要かどうかはまた別の話です。
英語を読み書きして、ビジネス会話で使いたいって場合は学校教育が圧倒的に役に立ちますし、砕けた表現の体得より、特定ビジネスシーンでのやり取りをこなした方が有用であったりしますから。
時間は有限なので、優先順位のどちらに置くかは用途によるんだよーって考えもとても自分を支えてくれます。