神は「サイコロ」を振らない/God doesn’t play dice. 英語と意味

神といい、サイコロといい。なんだかかっこいいと感じるフレーズの一つ。アインシュタインが、量子力学のあいまいさに納得せず残したとされる言葉で、世の中万事法則性があって、それに則ってすべてが動くという意味ですね。

世の中はサイコロのように確率によって目が出るような偶然に支配されたものではなく、法則に沿っているんだよって話。量子力学の不確定性原理については、wikipediaなんかを参照していただきたいのだけれど、ざっくりとした理解では、量子力学の世界では、観察方法によっては法則性に当てはまらない事象が生じることがあるって捉えている。間違ってたらごめんなさい。

アインシュタインは、そんなサイコロみたいなことあるか、と。何らかの法則に則っているはずだ、と主張した訳です。

ちょっと話変わるのですが「リング」「らせん」「ループ」って3部作ご存じですかね。

リング」はホラー映画なんかで有名です。あれって小説だとホラー色よりSF色が強くてですね。20年以上前に読んだのですが、子ども心を随分くすぐってくれました。その「ループ」の中で、確か神の存在について語られるシーンがあったはずなんですよ。

随分前なのでうろ覚えなのですが「例えばサイコロを百個くらい同時に振ったとして全部1が出たらどう思う?」みたいな問いかけがあって、「もしそんなことがあればそれは何らかの作為があったに違いない」と。イカサマですね。そして「今ある現実世界が成立している確率って、サイコロを百個同時に振って全部1が出る確率、6の百乗分の1なんかよりもっと低い確率なんだから、神が何らかの作為によってそれを成立させているに違いない」そういう文脈だったと記憶しています。当時のわたしの思想形成に影響を与えました。

アインシュタインは神がイカサマをすることまで言及していたかどうだかはわかりませんが、こう聞くと、もしかしたら振ったシナリオがあってもいいかもなって思ったりします。