感じる性質「感性」

女性をターゲットとしたプロモーションを行う機会がありまして,いわゆる女性の「感性」というものを少しでも得ようと発起した訳です。

その時に取った手段が「ひたすら女性ファッション誌を立ち読みする」でした。
女性誌マトリックス」なんかで検索すると,これでもかって程女性誌それぞれのポジショニングが出てくるので見てみて欲しい。ファッション雑誌をあまり読まずに育ってきたもんで,なんとなく若者向け,中年向けの2パターンくらいがあるのかなーなんて思っていたのも裏腹,こまかーい分類に当時感動すらしたことを覚えている。

感性,感性ってよく見聞きするけれど,その頃に得た視点が「感性」とは「感じる性質」であるということ。

女性誌を見るまでは,女性の趣向を若者/中年くらいのカテゴライズでしか捉えられていなかった。すなわち感じることができていなかった。そこに女性誌のマトリックスという知識加えることで,年代,ジャンル,トレンド,趣向とを細分化されたそれを感じることができるようになった。

例えば「女性の若者は○○が好きだ」って一見まともな文章に見えるけれど,マーケティングの世界ではあまりに主語が大きすぎる。「20代前半のセクシー系が好きな個性は女子は,この時期だと■■って商品が気になっている」と絞ってやっと販促内容を設計できる。これでも荒いかもしれない。

こうした性質を感じる機能みたいなのを「感性」って呼んでいる。

辞書的な意味はこちら

感性
印象を受け入れる能力。感受性。また、感覚に伴う感情・衝動や欲望。

引用:Oxford Languages and Google

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当時,自分とは相いれない性質をインプットしたくて,よく手にしていたのが「小悪魔ageha」でした。こんなん。立ち読みしながら周りの視線がビンビン気になる自意識過剰さにも,これまた一つ感性が養われました。で,女性ってファッション雑誌見るときあまりモデルの顔は見ないらしいですね。男性がまれに手に取って女性誌見る時ってたいてい顔ばっか見てます。この違いもまた一興。ここでの主語は敢えてでかい。