「むずむずする痔/さすとしむ/さすらるとまし/未然に防がまほしよね」「みぐしおろす」の意味

古文をもっと勉強して置いたらよかったなって思うんです。

靴底と「かちにて」

「かちにて?!」
とか,唐突に言いたいじゃないですか。

ないことはないんですよ。「いとをかし」くらいなら言える。

でもこれ逆に高度過ぎるんですよ。

「いとをかし」をそういう風に使うって,にわか感すごい。あんまり知らんのにがんばってそれで笑いを取ろうとしている感がえぐい。
むしろ2周くらい回って,知っているのに,知らん風を装って狙ってきている感が出てしまうので,本当にに疎い人が「いとをかし」を笑いに使っていくと,やけどする。ある種自分の底を見せてしまう可能性のある両刃なんです。知っている人多いから笑いをとれる率はこちらの方が高いけれど,これはもう重火器。

古文。

大学受験の時は,ほぼ勉強せずに最低限の単語だけを詰め込んで臨んだことを覚えている。マドンナ荻野式で,「むずむずする痔/さすとしむ/さすらるとまし/未然に防がまほしよね」そんな感じでゴロを駆使して,意味もわからず。テストでも半分強取れればいいって思いで,ド暗記。そんなもんだから,受験から数十年経った今,ド暗記情報はごっそり記憶から抜け落ちている。「未然に防がまほし」ってなんだ。暗号か

あと一個だけ,たぶん受験の時に出たんだと思う。出家するって意味で,強烈に覚えている単語がこれ。

「みぐしおろす」

なんかあったときに「そろそろ,みぐしおろそっかなぁ」なんて言えばいいんだけれど,まあまあ使いにくい。「かちにて!?」くらいのインパクトもないし,こころがこもらない。

そういうね,もう少し古文勉強しておいて,ふとした時にウィットをポケットからスッと出せる感じにね,なってたらよかったなーって。リビングでいまそがりながら。

いまそ-が・り 【在そがり】
[一]自動詞ラ行変格活用
活用{ら/り/り/る/れ/れ}
「いますがり[一]」に同じ。「いまそかり」とも。
出典伊勢物語 三九
「その帝(みかど)の御子(みこ)たかい子と申すいまそがりけり」
[訳] その帝の子にたかい子と申し上げる方がいらっしゃった。

https://kobun.weblio.jp/content/%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%9D%E3%81%8C%E3%82%8A