「慮る/おもんぱかる」
小学校高学年だったか,中学校だったか。はじめて見たときに「どこまで漢字やねん!」と突っ込みを入れた言葉が「慮る」。この感覚伝わりますかね。
ちょっと前段があります。
漢字の書き取りの時って,マス目に漢字と送り仮名を書くでしょ。マス目の数は決まっているんで,送り仮名が多いと楽で嬉しいんですよ。「考える」とか「異なる」とか。「当たる」とか「代わり」みたいに漢字そのものが簡単だったらそこまで嬉しさは感じないのだけれど,ちょっと画数多い漢字+送り仮名2文字とか,嬉しみが来ますよね。
そこで「慮る」ですよ。
「おもんぱか」まで漢字。5文字。字画多くて書くのしんどい。そして極めつけが送り仮名1文字。気持ち的には「ぱかる」くらいまで送り仮名ってほしいわけです。何が「おもんぱか」やねん,と。誰が言うてん,と。「ぱか」とか誰が言い出すねん,と。「ぱか」とか自然発生的に出てこんだろ,と。そういうことを思いながら書き取りの宿題をやるわけです。
慮る 慮る 慮る 慮る 慮る 慮る 慮る 慮る 慮る 慮る
崩壊しますね,ゲシュタルト的なものが。
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「慮る」は元々「おもひ(い)はかる」読まれていましたが、音が変化していき「おもんはかる」→「おもんぱかる」となったようです。 元々の読み方からも分かるように、「慮る」は「思いはかる」からきた言葉です。 「考える」「思慮」「取り計らう」などといった意味があります。
引用:https://eigobu.jp/magazine/omonpakaru
「りょる」って何よ?って第一印象だったのと,同じ時期に「徐に/おもむろに」を「じょに」って何よ?って抱いた記憶がふつふつと。
「慮る」,「徐に」
「りょる」,「じょに」
たくさん慮りたい。