「指南」車がしるす先

「Aという方法が採れなかったたため,Bという方法をご指南いただいた」

という感じで文面を書いていた時に「南を指してもらってなんかいいことあるんだっけ」なんてことを考えながら「指南」の語源が気になった。今まで無自覚に「ご指南くださいー」なんて使い方していたけれど,語源はまったう意識しなかったな。

指南車
中国の伝説の皇帝である黄帝が戦のために指南車を作らせたと史書に記載がある[1]。それによると磁石は使われず、左右の車輪の回転の差から機械的機構により方位を特定する仕組みであったとされている。その仕組みは、現代の自動車などにおける差動歯車の原理に類似するものである。
羅針盤とは異なり「自ら南の方角を探し当て示し続ける」機能は無く、指南車の示す方向はあくまで操作者が最初に設定した方角である。台車を床に置き、あらゆる方角に台車を転がし差し向けても、台上の仙人人形は同一の方角を指し示すのである。
つまり、その機構上指し示す方角は南である必要はないが、指南車と称されているのは『易経』の「聖人は南面して天下を聴き…」[2]の文に基づくとされる。
また、指南車の指南という言葉は「指し示す」という意味から「教える」という意味に使われ、同様に教師・先生のことを指南役ともいう。なお直接の関連はないが同様の意味の英語の orientation の原義は「東に向ける」である。また、ポルトガル語では同様の意味でnortear(原義としては「北を示す」)という動詞が存在する。

引用:wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8C%87%E5%8D%97%E8%BB%8A

少なくとも「南を指してくださいー」という意味ではないってことは分かってた。そこはあってた。良かった。期せずしてorientationの原義が「東に向ける」ってところを知れて嬉しかった。東は太陽登るし的なところから来ているのですかね。

あと,文献で残る日本最古のからくりが「指南車」だって話。

からくり
日本のからくりについての記録は、『日本書紀』の斉明天皇4年(658年)に見られる指南車が最古のもので、この指南車についてはこれより古く『三国志』にも記述がある。これは台車の上に立つ人形が車輪の差動を利用し、車がどの方向に進んでも常に南の方向を指し示すというものである。

引用:wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%8F%E3%82%8A