「飲みやすーい」ってお酒イコール善みたいな風潮

「飲みやすーい」言うて。

よくわからず酒飲んでた時期には,飲みやすかったり,癖がないから善みたいに思っていた。ビールはとにかくとにかく苦みが少ない方が良くて,カシオレであったり,桂花陳酒をジンジャエールで割ってやたら甘くしたり,カルーアミルクであったり。

本来アルコールって毒ですからね。

酒を知りはじめた当初は酒っぽい酒を避ける感じ。飲みやすい酒イコール善,癖があったら悪みたいな風にする。それはそれで正しくて。

飲んでおいしいと感じること自体がバグというか。
徐々に徐々にその毒を体に入れることで,毒を感じるセンサーより酩酊の快楽が上回ってきて,味の感度が広がってくる。
おいしいと感じるまでにはちょっとちょっと修業めいた鍛錬がいる。

癖は悪ではなくて,癖をおいしいと感じる感覚が開いていないだけって知るのは飲み始めて数十年経ってから。おいしいって言う人がいるってことは,それなりに何か理由があるってこと。